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「誰も書かなかった日本医師会」 を読んでの感想

「・・・医師会員の三分の一は放っておいても勉強して、進歩する医学についていって、それを国民に還元することができる人である。
三分の一は指導者によってどちらにも行く人たちである。
残りの三分の一は『欲張り村の村長』で、これはどうしようもない。・・・」 

「誰も書かなかった日本医師会」を読み終えて この 武見太郎氏の 日本医師会会員について述べた言葉が 鮮烈に 頭に残っています。

四半世紀も日本医師会の会長として君臨した 武見太郎氏でさえ、医師会会員については このようなホンネが飛び出したのです。 
この事実がいったい何を意味するのか? もっと詳しく知りたい方はぜひ この水野肇 著作 「誰も書かなかった日本医師会」 を読んで欲しいです。 内容が濃すぎて 少々の言葉では言い表せません。

武見太郎氏が 総理大臣を勤めた吉田茂氏の縁戚関係であったことなどから 政治(自民党)と日本医師会の結びつきができたことは否めないようです。 
その結果として 医師会からの政治献金、票が自民党に流れ 「昔官軍、今医師会」 とまで言われるくらいの絶大な権力を持った最高学歴集団が出来上がったようです。

しかしながら現在はそういう流れは縮小されてきた結果 2006年診療報酬改定において 3%を超えるカットが実現した模様です。

もし仮に 武見太郎氏が 医師会長で無かったら 医師会のあり方も変わっていたかもしれないのでしょうね。

しかしながら 冒頭にある武見氏の 言葉がまだ活きているなら 私:特定疾患自動支払機が出会ってしまった開業医も 「欲張り村の村長」 の1人だったのでしょうね。 
3人に1人はいる・・・・

そう考えると少しは気が楽? 

現在レセプト並の領収書を出しても患者には分からないだろうという意見が多いため 今回の診療報酬改訂において レセプト並の領収書の発行は見送られたようです。
しかしながら 冒頭の武見氏の考えは患者ににも当てはまるような気がします。

「患者の三分の一は 放っておいても勉強して、その結果を他の患者に還元できる人、三分の一はマスコミなどの誘導でどちらにも行く人、残りの三分の一は知る権利を放棄した、知ろうともしない人でこれはどうしようもない・・・」

医師は最高学歴集団、患者はそこまでではないかも・・・と考えたら三分の一ではないかもしれないですが たとえ100分の1でも 放っておいても勉強してその結果を他の患者、一般人に還元できる人は必ず出ます。 
そういう人の出現が 何か引き起こす原動力となるのではと期待します。

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コメント

>患者の三分の一・・・
まったくそのとおりですね。にやりと笑ってしまいました。
ところで あなたの夫は、仕事以外で、無給でどこかに出かけていって、他団体の主催する勉強会や講習会に参加する事があるでしょうか?
 医師の1/3は そういった講演会に頻回に自発的に参加しています。毎日の業務が終わったあとに 通常2時間ほどの講習会が医師会館やホテルの会場で開催されます。私は月に2-3回は、必ず参加します。また年数回 学会に参加(交通費なども全部自腹;総額10万円くらいの出費になる)します。

あなたはどう思われているか・・・・ですが、医師は日本でもっとも就労後にも勉強を継続する職種です。普通の方は就職すると勉強やめますよね。あるいは社内の研修会とかを組織に強制されて参加する程度でしょう。仕事に必要な研究はするでしょうが、専門外の普遍的な知識の習得をされている方は殆ど居ないとおもいます。

あと医師会員のA会員は 開業医です。つまり個人実業家です。社長です。そういった方が利益を追い求めるのは当然のことです。破産してもだれも救済してくれません。社長で利益を追求しない方を居られたら 出会ってみたいものです。社長失格です。従業員を養い、組織を維持し、利益を確保するのは、個人事業主として当然です。不正をするのは賛成できませんが、レセプトで許されたものを算定するのは当然のことです。

勤務医は違います。あえて悪く言うと、病院が潰れようが 赤字になろうが関係ありません。高い薬も値段も知らずにジャバジャバ使います。必要な検査もどんどんします。患者に嫌われても、トラブルを起こしても給料には関係ありません。数年で転勤なので後腐れもありません。実際そういう医師もいます。

投稿: ういうい | 2006年5月27日 (土) 00時55分

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